『人間のたくましさ』

人間のたくましさ

こんにちは。現在介護士をしているmaanaです。

今回は、介護施設で15年働いてきて、いつも感じることについて書こうと思います。

施設を利用し始める時、皆さん多少の不安を抱えて来られます。脳卒中の後遺症や認知症を抱えながら、初めてのところへ行くのはすごく勇気が必要なんだと思います。緊張した表情をしていたりご飯が食べられなかったり、中には泣いてしまう方もいます。無理もありません。事情は分かっていても気持ちが付いていかないということがあります。認知症がある方はなおさらです。

でも「人間ってすごいな」と毎回関心するのは、どんな人でも少しずつ施設の生活に慣れていくということです。年齢を重ねていても、後遺症や病気を持っていても、変わりないように思います。その人らしさを発揮して、自分の居場所や役割を自然と見つけて適応していく人間のたくましさに、いつも驚かされます。もしも自分がその立場だったら、どれほどのエネルギーを使うのか想像すると、施設で元気に暮らしている皆さんには尊敬の気持ちが沸いてきます。何気ない施設の暮らしですが、皆さんのしなやかなたくましさの上に成り立っていることを思うと、なんだか自分も「頑張らなくちゃ」と思えるのです。