『介護グッズの発展を願って』

こんにちは。 都内で介護士をしている笹岡と申します。 今回は、私が介護現場で、実際に見て感じたことを書きたいと思います。

現在、介護士になり10年目となります。 年配の方の介護が中心ですが、怪我や病気でお身体が不自由になってしまった方の介助も行っております。

ご存知の通り昨今、施設や公共機関のバリアフリー化は10年前と比較して、かなり進んでいます。 しかし、日常生活で使用するものの不便さは、いまだに解消されていないことが多く、お身体が不自由な方にとっては、あまり使いやすいとは言い難いのです。

お箸や鉛筆など「介護用」と謳っている商品は存在しますが、あくまで「補助」として使う程度になってしまっています。 こうした現状を鑑みると、お身体が不自由な方が、自立して食事や買い物を行う際には、まだまだ「人の手」が必要となります。

近年、キャッシュレス化が進んでいますが、年配の方にとっては「デジタル=難しいもの」という考えを持つ方も多く、なかなか受け入れてもらえません。 レジで買い物をする際に、お金を取り出すことが難しく、後ろに行列ができてしまう。 そうした状況を懸念して、買い物嫌いや出不精になってしまう方も見受けられます。

今後、手が不自由な方でも使いやすい財布や箸、ペンなどがさらに進化していくことを願ってやみません。